普通のコンタクトレンズと、視力回復コンタクトレンズの違い
オサート、オルソケラトロジーなどの視力回復コンタクトレンズ。
テレビでもたびたび取り上げられているので、「聞いたことがある」という方も、いらっしゃるのではないでしょうか。
「普通のコンタクトレンズと違うの？」
「着けて寝るだけで視力が回復するって本当？」
など、基本のポイントをチェックしてみましょう。
視力が回復するコンタクトレンズ！普通のコンタクトとは違うの？
まずは、普通のコンタクトレンズと、オサート、オルソケラトロジーの違いを見てみましょう。
普通のコンタクトレンズは、レンズの曲率…つまり、お椀の型の深さ…によって、目に入ってくる光を屈折させることで、見え方＝視力を整えています。
ですから、装着している時はキレイに見えますが、裸眼視力を回復する効果はありません。
むしろ、どうしても眼に負担が掛かってしまうので、人によっては「コンタクトを使うと、さらに裸眼視力が落ちていく」というジレンマにもなってしまいます。
一方、オサート、オルソケラトロジーなどの視力回復コンタクトレンズは、裸眼視力そのものを高めるものです。
装着するのは、睡眠中だけ。その間に、レンズの凹凸によって角膜の凹凸を整えます。そのため、裸眼視力が回復し、昼間はメガネ・コンタクトレンズなしでキレイに見えるようになるんです。
ただし、効果は一時的なもので、１日～３日ほど保てば良いほう。毎晩着けなければ、視力を維持できない場合もあります。
寝る時に裸眼or昼間は裸眼…どちらを選ぶ？
こうしてみると、普通のコンタクトレンズと視力回復コンタクトレンズとの違いは、「一日の間で、いつ裸眼でいられるか」という違い…とも言えそうですね。
普通のコンタクトレンズは、「寝る時は裸眼」。
視力回復コンタクトレンズは、「昼間は裸眼」。
と考えても良さそうです。
ですから、「寝る時にコンタクトをつけているとリラックスできない」という方には、視力回復コンタクトレンズ（オサート、オルソケラトロジー）は、あまり向いていません。
逆に、「昼間は裸眼で過ごしたい」という方にとっては、視力回復コンタクトレンズは、ピッタリのアイテムのように思えますね。
視力回復コンタクトレンズは、費用が高い？
また、普通のコンタクトと視力回復コンタクトとでは、費用にも大きな違いがあります。
普通のコンタクトレンズの場合、安いものなら1000円台、高くても1万円前後で購入できます。使用期間の違いにより、コストパフォーマンスは変わってきますが…それほど高額ではありません。
一方、視力回復コンタクトの場合、治療費は約２４万円～３８万円。通常のコンタクトレンズと比較して、かなり高額になります。
また、視力回復コンタクトレンズ（オサート、オルソケラトロジー）は、まだ技術的にも広く普及していないため、臨床データが少ない…という指摘もあります。
最新の先進医療技術なので、普通のコンタクトレンズのように、「誰でも気軽に」とはいかないのも、難しさの一つかもしれませんね。
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